「Embedded Technology 2013 / 組込み総合技術展」に行ってきた。
イプシロンロケットにかけた思い〜みんなの夢をのせて〜
- 個体ロケットの遺伝子(フロンティア精神)
純国産で世界最高性能のものを作り上げてきた(モノづくりの醍醐味)
大学院時代にロケット(ハレーすい星観測用)の姿勢制御を担当した。宇宙開発の一端を担ったという自負と感動を得た。
- 小型衛星でより身近な宇宙を目指そう
これからは小型・高性能・低コストの時代
「(2)日本が最も得得意とする分野でがんばる」
- みんなの宇宙への敷居を下げよう
コスト・性能⇔運用⇔設備
意義:未来につながるロケット開発
目的:みんなの宇宙への敷居を下げよう
- サンダーバードのようにボタン一つで飛んで行け!
- 世界が驚くモバイル管制
人工知能でロケット管制の自律化:アポロ方式(これまでの50年)、人間がやると(50台・100人・数時間)。管制室はお祭り騒ぎのような状態。でもそんな状態が好きだったし、学生時代にこれを経験して感動した。
イプシロン方式(これからの50年)、機械にやらせると(2台・8人・数十秒)→世界初・モバイル管制。世界のロケット業界の常識を覆す革命。
「(3)最先端の工業技術と宇宙開発の融合」
- Network Architecture of Epsilon
データを収集し、処理し、ネットワーク経由で地上に送るための機能を組み込み
「(4)世界でも初めてのロケットが情報端末化」
インターネットにイプシロンロケットがつながっているような感じ。
- 個体ロケットの遺伝子
世界が驚くフロンティア精神
世界が無理だと言ったことを次々とやり遂げてきた!
技術なしにロケット実験(ペンシルロケット)
誘導制御技術なしで衛星打ち上げ(ラムダロケット)
全段固体で惑星探査(はやぶさ)
イプシロンの非常識な挑戦
モバイル管制(PC2台で打ち上げ)
やっぱり、世界はできっこないからやめておけと言ってきた!
打ち上げ成功後、世界の学会で成果を発表したとき、スタンディングオベーションで迎えてくれた。
- 逆境とよき仲間(もう一つの遺伝子)
個体ロケットの運命やいかに
はやぶさを打ち上げたM-Vは世界最高性能
コストが高いからといって引退(2006年)
- 起死回生の逆転ホームラン
過去に捕らわれずに、よいロケットで未来を拓け!
ロケット本体でなく打ち上げシステム全体の改革
逆境は、やっぱり飛躍のチャンスだった
よき仲間がいれば逆境も乗り越えられる。
「(5)大切なのは人の力」
ロケットは技術だけで打てるものではありません
人を育て、人を生かし、技術を人で伝えるイプシロン
- 夢を乗せて、希望を推進力に飛ぶ
新しい時代のロケット
- 2013/9/14 14:00(JST)に行われた打ち上げの動画で講演の締めくくり
【感想】
イプシロンロケットの打ち上げを成功させたという自負とその時の感動がひしひしと伝わってきた。話している森田教授の表情がどや顔っぽく見えたのは私だけではなかったと思う。打ち上げの動画には感動的なBGMもあり、ちょっと涙してしまった。NHKの「プロジェクトX」のようでとても面白かった。