上野日記

自分が主人公の小さな物語

「第8回 ITmedia エンタープライズ ソリューションセミナー」に行ってきた

第8回 ITmedia エンタープライズ ソリューションセミナー 先進導入企業に学ぶ スマートデバイス導入/活用の勘所」に行ってきた。


【概要:Webより】2012年3月にIDC Japanが発表した調査結果によると、2011年第四半期の出荷台数は前年同期比でスマートフォンは184.4%増、タブレットは264.9%増と飛躍的に伸びている。企業におけるスマートデバイスの活用も、当初はタブレットを利用したプレゼン・クオリティの向上やペーパーレス化、メールやスケジューラーを利用した情報共有の促進を目的に導入されるケースが目立ったが、基幹システムと連携し迅速な発注処理を実現したケースや、リアルタイムにビジネス動向を把握することにより収益に直結させる先進的なケースも出てきている。また、従業員の私物端末を業務で活用するBYODを模索する企業も増えている。
 一方で、スマートデバイス導入による効果を明確にできず導入に踏み切れないもしくは導入しても期待していたほどのメリットを享受できず、導入した端末が従業員には全く使用されていないようなケースも見受けられる。紛失・盗難・マルウェアによる情報漏えいをはじめとするセキュリティリスクや複雑化するデバイス運用管理も、導入を妨げる障壁となっている。これらを解決するためのソリューションも続々とリリースされているが、自社に最適なソリューションを決め切れずに導入に踏み切れないケースも多い。
 本セミナーでは、既にスマートデバイスを導入/活用している先進企業の担当者を講師としてお招きし、スマートデバイスの導入/活用に不可欠な“攻め”と“守り”のポイントをご紹介頂く。

建築現場の仕事は“紙”から“スマートデバイス”へ 大成建設にみるスマートデバイス導入活用術

大成建設 建築本部建築部C&N担当 課長 田辺 要平 氏


【講演内容】:古くから先進的にITを活用してきた大成建設。設計図など“紙”の使用が多い建設現場の施工管理において、さらなる効率化を図るために、現場監督や協力業者、設計者のためにiPadを導入。専用アプリを開発することで、紙に代わる媒体として使用させ、効率化をはかっている。また、多くの建築プロジェクトを専用のポータルサイト上で一括管理。協力会社約5,700社、30,000人の作業員が、担当する工事に関するデータを得ている。本セッションでは、建築現場にスマートデバイスを導入するに至った背景、システム構築までのプロセス、そして時代の推移に応じて常にITによる業務効率を模索してきた同社が、スマートデバイスをどう捉えているのか、独自の見解を紹介する。

大成建設が開発した「Field Pad」の紹介。

作業現場でもスマートデバイスクラウドが利用されているのには驚かされた。

スマートデバイスを安全に使うために 〜おさえておきたいセキュリティ対策のポイント〜


【講演内容】:タブレットスマートフォンなどのスマートデバイス。今後ビジネスの拡大や業務効率化では欠かせないツールの一つになるでしょう。スマートデバイスUSBメモリの業務利用と似て、黎明期は危険なイメージが前面に出てしまいがちですが、安全に利用することで業務効率化が図れるのは明確です。本セッションでは安全にスマートデバイスを使うために対策するべきポイントについてご紹介します。

スマートデバイスのセキュリティ対策の話。

マルチデバイス環境を前提とした認証セキュリティ 〜スマートフォンタブレットの活用を支える〜

ソリトンシステムズ プロダクトマーケティング
製品担当 竹谷 修平 氏


【講演内容】:IT部門の目の届かないところでの業務データの利用や、未許可端末の社内業務システムへのアクセスのことを指す「シャドーIT」。この「シャドーIT」の存在は、企業にとって情報漏えいにつながりかねない脅威となります。では完全に禁止すればよいのか?その対策も含めスマートデバイス導入成功の“必須条件”について紹介します。

スマートデバイスを社内ネットに接続する場合の安全に使用するための方法で、「NetAttest」の紹介。

スマートデバイスで、営業プロセスを変える

ソフトブレーン(株) 取締役 木下 鉄平 氏


【講演内容】:営業生産性を支援するIT活用の実態(2012年1月日本マイクロソフト)によると、自社の営業組織の課題第1位は39%で「より高度な顧客情報の収集と分析」であり、満足なレベルで顧客情報を収集・活用できている企業は実に3.2%にとどまっています。スマートデバイスSFAを活用することでこれに対する取り組みを検討する企業が増える一方、実際に成果を出すためには、デバイス・システムの導入に留まらず、業務プロセスの変革が不可欠です。スマートデバイスSFAの導入で営業プロセスを変革し、成約率20%アップという成果につなげた事例を中心に、変革のためのポイントをお話しします。

スマートデバイスを活用して営業成績(成約率)を上げる取り組みなどの話。

モバイルワーキング時代におけるオンラインストレージ活用術 〜オフィスPCからスマートデバイスまで〜

日本ワムネット 営業部 部長 井澤 浩一 氏


【講演内容】:オンラインストレージは、PC環境だけではなくスマートデバイスとの親和性も高く、外出先での業務効率化にはとても有効なツールといえます。しかし便利さの反面、その利用には様々な注意すべきポイントが存在しています。本セッションでは、企業のためのオンラインストレージの最新活用ポイントをご紹介します。

企業向けオンラインストレージ「GigaCC」の紹介。セキュリティ面で色々考慮されているようだ。

リコージャパンiPad導入で実現した営業改革を紹介

リコージャパン 販売戦略本部 販売力強化センター
リーダー 佐々木 信 氏


【講演内容】:リコージャパンでは、「いかに営業の生産性を上げられるのか」という大きなテーマのもと 2011年12月よりiPadの導入を開始。現在では、全地域、約5000名におよぶリコージャパンの営業社員に端末の配布を完了しています。本セッションでは、iPad導入のきっかけから、試験導入、全地域展開に至るまでの取り組みを紹介するとともに、導入後に見えてきた現場での効果やこれからの取組みについて紹介します。

iPad5000台を営業に配付し、営業成績を向上させたという話。試行錯誤が色々あったようだ。



現場ではこのように活用されているのか、というのを知れただけでも成果があったと思う。なかなか面白いセミナーだった。

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