「第5回クラウドコンピューティングセミナー ビジネスに新たな価値を付与するクラウド基盤―企業が構築すべき「次世代型ITインフラ」の全貌を掴む」に行ってきた。
- 日時:2010年8月6日(金) 13:00〜16:20
- 会場:富士ソフトアキバプラザ
- 主催:アイティメディア株式会社 ITmedia エンタープライズ編集部
- 協賛:日本オラクル株式会社、ノベル株式会社
またまた、クラウド関連のセミナー、今週は2回目だ。
【基調講演】クラウドとビジネス
公立はこだて未来大学 システム情報科学部 情報アーキテクチャ学科 特任教授
日本Javaユーザー会(JJUG)会長
日本Androidの会 会長
丸山 不二夫 氏
- Head in the cloud, foot on the ground.
<クラウド受容の現段階>
- ベンダ:すべての内外の主力ITベンダが、クラウドによるソリューションを提案している。
- ユーザ企業:コスト削減の魅力は、多くの企業のクラウドに関心を引き続きひきつけている。
- 一般消費者:日常に、クラウドを……。(書きとれず)
<パブリック・クラウドの日本上陸>
<クラウドへの現実的なアプローチ>
<クラウドへの現実的なアプローチ>
- Google App EngineのGoogle App Engine For Businessへの組み替えが象徴的な事例。
- 既存のシステムとの相互運用性の重視
- 開発社の既存スキルの活用
- 開発環境の共通化
- エンタープライズの標準的な開発モデルの採用
- RDBの利用
<社内IT共通基盤へのクラウドの導入>
Google Apps vs. MS Online vs. Lotus Live
Microsoft Online Service:1ユーザ月額290円から使える、「安い、便利、安心」なマイクロソフトのクラウドグループウェア→クラウドの、もうひとつのホットな戦線。クラウドの導入は、周辺部から進んでいる。
<クラウド受容の現在の課題>
- 仮想化によって物理的なサーバの数を減らし、ITのコストを削減するだけでは不十分
- 企業の生産性を向上し、企業のビジネスの価値と訴求力を高めるために、ITを利用するという視点が不可欠。(Business Intelligence、 Collaboration、 Business Search)
- Early Adapterに、大きな先行者利益がある。
- メール、企業内IT共通基盤
- 企業Webサイトとしての利用
- 開発・テスト環境としての一時的利用
- 営業支援・顧客管理
- 大規模データの解析
- 災害対策・ディザスタリカバリー
- 新規事業の迅速な立ち上げ
- 本体基幹業務
→クラウドの受容には、多様な切り口がある。
- 既存システムの移行が容易。
- 新しいサービスの拡大
- きめこまかな価格設定。
<Microsftのクラウド>
- スケーラブルで柔軟な構成が可能で、既存のシステムとの親和性に優れている
- パッケージのオンライン・サービス化の展開
- Allianceによる陣地の拡大。日本での富士通との連携。
- 3 Screens 1 Cloudというメディア・ビジョン
- IaaS+PaaS+SaaS
- クラウド・デバイス: Slate PC、 Windows Phone7
Windows Azure Plat from Alliance
- Allianceを結んだパートナーのデータセンタに、Azureのサービス提供を可能にする
- 無制限のスケールとマルチ・テナントの機能を持ったWindowws AzureとAzure SQLのサービスが提供される
- それはMicrosoftのAzureデータセンタと、同一のものである
Dell eBay Fujitsu HP
Windows 7 Slate と Windows Phone 7
秋はタブレットであふれる?
- Google App EngineのGoogle App Engine for Businessへの組み換えで、エンタープライズ
<App Engine for Businessの新しい5つの特徴>
<VMwareの立ち位置>
<Apple Cloud>
- ノースカロライナ州に強大なデータセンタを建設中
lala:PC不要、直接クラウドから音楽をダウンロードできる
<サービスかのさらなる進展>
- サイロ化した非行率なハードウェアのシステムからサービス・プロバイダとしてのシステムへ(SOA的アプローチの再評価)
- ネットワーク上でサービスを提供する、汎用的なソフトウェアの重要性はますます高まる
<コンシューマへのフォーカス>
- プラットフォームのクラウド・デバイスへのシフト:iPhone、andoroid、ipad、Slate PC
- コンシューマ中心のビジネス
- モデルが必要。BtoCではなく、FromBとでもいうべきもの
- オープンソースとxxx、サービスの「無料化」の潮流
<コミュニケーションと情報の共有>
- 個人と個人のコミュニケーションと情報の共有への要求がIT技術の最大のドライビング・フォースであり、そうした要求が統合された新しいネットワーク・メディアを形成しつつある。
<ネットワーク上のマーケット>
オラクルのクラウド・コンピューティング・インフラストラクチャ
クラウド移行に向けて押さえておくべきポイントとは〜ノベルのクラウドソリューションご紹介
本セッションもどこかで聴いたことのあるような内容だった。
楽天インターネットスケーラブルコンピューティング
- 楽天グループの紹介:楽天市場とイーグルスぐらいしか知らなかったけどいっぱいあるのね。楽天市場の国内Webブランド指数は1位を獲得しているらしい。国内流通総額は10年で50倍になり1兆1千億円を突破したそうだ。
- システム規模:ネットワークのトラフィックは5年で5倍。ただ、サーバの台数は性能が上がる(ムーアの法則)のでそれほど増えてはいないらしい。
- サービスインフラの変遷:創業期(1997年)は、13店舗で1台のサーバにWeb/App/DBで始めた。現在は31,000店舗・5,140万点と大きくなった。システムも100以上のドメイン、約900インスタンスをOrACLE Weblogic ServerやSunFire 25Kで運用している。
- サービスの開発、運用:稼働率は99.95%を目標としている。プロジェクトは短いもので1週間、長くても3カ月くらい。ブランチ分岐とマージの計画をため依存関係に注意しながら200人で開発している。
- 仮想化関連技術の利用:XenServerでハードウェア、データセンタ、エネルギーのコストを削減、構築スケジュールの短縮や運用管理工数の削減を行っている。
- サーバの仮想化:特定サービスの調査を行ったところ、意外と稼働率が低いものが多かった。CPU使用率の低いサーバを仮想化を利用して集約した。これにより、サーバの負荷や設定変更による相互影響を排除した。
- その他の技術利用
- インターネットスケーラブルなシステムを構築するときのベストプラクティス:コモディティサーバ+オープンソース+ローカルディスク(ないしはSSD)+アジャイル開発=>圧倒的にスケール素早く構築できしかもコストが安い
- 技術のコモディティ化
【その他】
オラクルのアンケートに答えたら8/3のセミナーと同じものをまたもらってしまった。保温性のあるマグカップと折り畳み傘だ。オークションにでも出そうかな……:-p。