上野日記

自分が主人公の小さな物語

東野圭吾の『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』を読んだ

東の圭吾の『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』を読んだ。2020年に光文社より刊行された長編ミステリー小説だ。

以下の概要はAmazonより:

殆どの人が訪れたことのない平凡で小さな町。寂れた観光地。ようやく射した希望の光をコロナが奪い、さらに殺人事件が…。犯人と探偵役、それぞれの仕掛けが張り巡らされています。騙されないように、お読みください。

とある田舎町で起きた殺人事件。被害者は元中学教師で、その弟と娘が東京から駆けつけた。弟は元マジシャンで手品のテクニックと巧みな話術を使い犯人を探し出す。その横柄な態度で警察には煙たがられていたが、推理力と行動力は名探偵並だった。だた、少々都合よく話の流れが進むのは残念な気持ちもあったが、まぁまぁ面白かったかな。






注意:少しネタバレ】本書に登場する人気漫画「幻脳ラビリンス」のアイディアは作者の中学時代の親友が考えたものだとの内容だった。その部分を読んだとき「あれっ? どこかでこんな設定あったよな」と。なかなか思い出せなかったが、布団の中でようやく思い出した。なんと先日読んだ『半沢直樹 アルルカンと道化師」だった。「アルルカンとピエロ」の絵を書いた芸術家も親友の絵を盗作していたという内容だったのだ。連続でこんな小説を読むなんてと驚いてしまった。

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