上野日記

自分が主人公の小さな物語

瀬尾まいこの『そして、バトンは渡された』を読んだ

瀬尾まいこの『そして、バトンは渡された』を読んだ。2018年に文藝春秋より刊行され、2019年に第16回本屋大賞を受賞した長編小説だ。

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以下の概要はAmazonより:

たくさんの〈親〉たちにリレーされて育った優子。数奇な運命をたどったけど全然不幸じゃなかった少女の物語。
 私には父親が三人、母親が二人いる。家族の形態は、十七年間で七回も変わった。これだけ状況が変化していれば、しんどい思いをしたこともある。新しい父親や母親に緊張したり、その家のルールに順応するのに混乱したり、せっかくなじんだ人と別れるのに切なくなったり。(本文より)
 
 幼くして実の母親を亡くし、様々な事情で血の繋がらない〈親〉たちの間をリレーされ、四回も苗字が変わった優子だが、決して不幸だったわけではない!
 〈親〉たちの愛を一身にうけて、〈親〉たちのことも愛して、いま十七歳の優子は幸せなのだ。
 身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作!

幼くして実母を亡くし、父親はブラジルへ単身赴任、再婚相手の女性と暮らすもその女性が金持ちと結婚する。するとその女性はどこかへ雲隠れ、そして、そして…。う~ん、書くのが面倒になるほどちょっと複雑な家庭に育った少女の話。でも彼女は不幸ではなかった。出会ったすべての人に可愛がられ愛されていた。

本屋大賞を取るほどの作品なので、とても面白く読ませてもらった。ただ、ちょっと私の好みではなかったかな…(^^;。




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