上野日記

自分が主人公の小さな物語

吉田修一の『続 横道世之介』を読んだ

吉田修一の『続 横道世之介』を読んだ。2019年2月に中央公論社より刊行された長編小説で、7年前に読んだ『横道世之介(2009年刊行)』の続編にあたる。

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以下の概要はAmazonより:

バブルの売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで食いつなぐこの男。横道世之介、24歳。いわゆる人生のダメな時期にあるのだが、彼の周りには笑顔が絶えない。鮨職人を目指す女友達、大学時代からの親友、美しきヤンママとその息子。そんな人々の思いが交錯する27年後。オリンピックに沸く東京で、小さな奇跡が生まれる。

大学卒業後就職もせず(できず)バイトとパチンコ三昧の主人公横道世之介。はた目から見れば「だらしない奴」なのだが、彼の周りには友達がいたし、好かれていたようだ。

前作読了後の感想(ブログ)にこんなことを書いていた。「世之介自身は幸せだったのだろうか。色々な人と出会い学生生活を満喫していた世之介青年がその後どのような人生を歩んでいったのか知りたい。もやもや感が残り、少し切なくなった。」

本作には大学卒業後の1年が綴られていたが、世之介にとってその後の人生の転換期のきっかけを作った1年だったのかもしれない。やっぱり、世之介は幸せだったのかな…。


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