上野日記

自分が主人公の小さな物語

秋吉理香子の『絶対正義』を読んだ

秋吉理香子の『絶対正義』を読んだ。2016年に幻冬舎より刊行された長編ミステリー小説だ。2月よりフジテレビ系で山口紗弥加主演によるドラマが放送されているので読んでみた。

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以下の概要はAmazonより:

4人の女たちに届いた『思い出の会』への招待状。 差出人は、5年前に殺したはずのあの女――。 正義のモンスター。 あんな女、本当は大嫌いだった。 範子はいつでも礼儀正しく、一つの間違いも犯さず、また決して罪を許さない。 なにより正義を愛していた。和樹は、痴漢から助けてもらった。由美子は、 働かない夫を説得してもらった。理穂は、無実の罪を証明してもらった。 麗香は、ピンチを救われチャンスを手にした。彼女たちは大いに感謝し、そして、 のちに範子を殺した。 しかし、死んだはずの範子から招待されたパーティで、四人が見たものとは――? 正義があれば、全て許されるのか――? 『暗黒女子』『聖母』の著者、最新にして最恐ミステリー。 衝撃のラストがあなたを待つ!

法律や規則は絶対に守らなければならない。その正義感を持つ主人公の女性に助けられた高校時代の女友達4人。しかし、融通の利かない頑固さが大人になってから次第に周りを振りまわしていく。ミステリーというよりサスペンスじゃないのと読み進めると、その女性をみんなで殺してしまう。そして、5年後に殺した彼女から招待状が届く。おっ、ミステリーだ。そしてまさかのラスト…。なかなか面白かった。

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