上野日記

自分が主人公の小さな物語

藤村いずみの『あまんじゃく』を読んだ

藤村いずみの『あまんじゃく』を読んだ。2004年に早川書房より刊行された連作短編の医療サスペンス小説だ。「コンプライアンス」、「フルコンタクト」、「パターナリズム」、「DOT」、「メディカル・アクシデント」、「プライベート・リベンジ」、「GOLSAT」、「ポイント・オブ・ノー・リターン」、「マーシー・キリング」、「セラー」の10編が収録されている。9月24日にテレビ東京唐沢寿明主演によるドラマが放送されたので、録画したドラマを観る前に原作を読んでみた。

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以下は裏表紙より:

「半殺しにして」と突然切り出すお下げ髪の女子中学生。妹が受けたのと同じ苦しみを味わわせてくれ、と乳ガン専門医の殺害を依頼する男。元外科医の殺し屋はクライアントの希望に添った驚愕の方法で依頼を遂行していく。しかし、いつしか自身が大きな陰謀に巻き込まれていることに気づき…。治験、術中死、医療訴訟、慈悲殺、臓器移植―現代医療の暗部を鋭く抉り出した社会派クライム・サスペンス。

元外科医の殺し屋が主人公で、弁護士を通して依頼を受けて人を殺す。殺される方もなかなかの悪だが、その裏に人間味を感じさせる内容で、各編の最後にちょっとした落ちが付くところが面白い。と思っていたら、最後の展開にもっと驚いてしまった。短編ということで少し物足りなさも感じたが、なかなか面白かった。

読了後、録画していたドラマを観たが、内容としては非常に残念だった。

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