上野日記

自分が主人公の小さな物語

池井戸潤の『花咲舞が黙ってない』を読んだ

池井戸潤の『花咲舞が黙ってない』を読んだ。2017年に中公文庫より刊行された花咲シリーズの第2弾となる連作短編集だ。6年半前に読んだ『不祥事』の続編にあたる。「たそがれ研修」、「汚れた水に棲む魚」、「湯けむりの攻防」、「暴走」、「神保町奇譚」、「エリア51」、「小さい者の戦い」の7編が収録されている。

f:id:uenoshuichi:20180807093729j:plain:w400

以下の概要は裏表紙より:

その日、東京第一銀行に激震が走った。頭取から発表されたライバル行との合併。生き残りを懸けた交渉が進む中、臨店指導グループの跳ねっ返り・花咲舞は、ひょんなことから「組織の秘密」というパンドラの箱を開けてしまう。隠蔽工作、行内政治、妖怪重役……このままでは我が行はダメになる! 花咲舞の正義が自行の闇に切り込む痛快連作短篇。

『不祥事』の続編ということで時代設定は1997年で、東京第一銀行と産業中央銀行が合併する前になっている。驚いたのは産業中央銀行半沢直樹が登場したことだ。半沢直樹シリーズは合併後の東京中央銀行が舞台だった。このころからすでに切れ者だったようだ。
それはさておき、花咲舞も相変わらず狂咲(くるいざき)ぶりは健在だった。なかなか面白かった。

© 2002-2018 Shuichi Ueno