上野日記

自分が主人公の小さな物語

吉田修一の『ウォーターゲーム』を読んだ

吉田修一の『ウォーターゲーム』を読んだ。2018年5月に幻冬舎より刊行された「鷹野一彦シリーズ」第3弾となる長編産業スパイ小説だ。第1弾は『太陽は動かない』、第2弾は『森は知っている』である。時系列としては第1弾の続編にあたる。

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以下の概要はAmazonより:

考えるんだ。
 たとえ1%でも、可能性があるなら。
 晩秋の夜、突如ダムが決壊し、濁流が町を飲み込んだ。
 死者97名、行方不明者50名を超える大惨事。
 新聞記者の九条麻衣子は、被害を取材するうちに、決壊が事故ではなく大規模な犯罪である可能性に気づき、その夜に町を抜け出した土木作業員の男を探し始める。一方その事件の陰で、AN通信の鷹野一彦とその部下・田岡は、ダム爆破計画を阻止するべく奔走していた。水道事業の民営化に金の匂いを嗅ぎ取った代議士や国内外の企業によるテロ計画の一部だったが、いつのまにか計画の全てが盗まれ、首謀者が正体不明の人物に入れ替わっていた!?
 情報が錯綜し、混乱を極めるなか、九条麻衣子と若宮真司の出会いが、世間を揺るがす大スクープを生み出すことに……。
 敵か味方か、嘘か真実か、善か悪か??!? 金の匂いに敏感な男女が、裏切りあい、騙し合いながら、真っ暗闇の“今"を駆け抜ける!

いやぁー、今回もハラハラドキドキの展開でとても面白かった。話の展開(伏線)からして、もう駄目なのかとも思ったが、そこはやっぱり小説なのでうまくできている。読み終わって「やっぱりそうだよね」とつぶやいていた。
ただ、これで鷹野はスパイ引退(最終回?続編なし?)のような終わり方だったので、寂しさ半分、続編期待半分の感じかな。

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