上野日記

自分が主人公の小さな物語

佐藤正午の『月の満ち欠け』を読んだ

佐藤正午の『月の満ち欠け』を読んだ。2017年に岩波書店より刊行され、第157回直木賞受賞した長編小説である。

f:id:uenoshuichi:20171221093750j:plain:w300

以下の概要はAmazonより:

あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。この数奇なる愛の軌跡よ! さまよえる魂の物語は、戦慄と落涙、衝撃のラストへ。

「月のように、死んでも何回も生まれ変わる」、「月の満ち欠けのように、生と死を繰り返す」という言葉を残し、不慮の事故で死んだ女性は何度も生まれ変わり、愛する男性を探し続けた。自分の名前の由来となった「瑠璃も玻璃も照らせば光る」もキーとなる。

30年余りの時間の中に複数の「瑠璃」または「るり」という少女が現れる。話の展開(方向性)がつかめず、混乱しながら読んだが、後半になるにつれてようやくわかりだした。生まれ変わってでも愛しい人に会いたい。これが究極の愛なのだろうか…。



© 2002-2018 Shuichi Ueno