上野日記

自分が主人公の小さな物語

池井戸潤の『陸王』を読んだ

池井戸潤の『陸王』を読んだ。2016年7月に集英社より刊行された長編小説だ。

以下の概要はAmazonより:

勝利を、信じろ――。足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。といっても、その実態は従業員二十名の零細企業で、業績はジリ貧。社長の宮沢は、銀行から融資を引き出すのにも苦労する日々を送っていた。そんなある日、宮沢はふとしたことから新たな事業計画を思いつく。長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かしたランニングシューズを開発してはどうか。社内にプロジェクトチームを立ち上げ、開発に着手する宮沢。しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。資金難、素材探し、困難を極めるソール(靴底)開発、大手シューズメーカーの妨害――。チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との熱い結びつきで難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。はたして、彼らに未来はあるのか?

老舗の足袋業者が先細る業績を憂い、新規事業を考え付く。それがランニングシューズへの参入だった。乗り越えなければならない壁は数多くあり、人と人の繋がりが道を開いてくれた。

以前に読んだ『下町ロケット』や『空飛ぶタイヤ』と似たような話の展開だが、やっぱり泣けた。なかなか良かった。




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