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上野日記

自分が主人公の小さな物語

二つの事故(バイクと転落)を目撃

毎朝の日課としてウォーキングをしている。数か月前からはポケモンGOIngressもやりだしたので、それまで40分程度で歩いて(時々ジョギング)いた5Km足らずの道のりが、1時間半以上もかかるようになってしまった。そろそろ寒くなったので、朝ウォーキングはやめようかなとも思っていたところだ。

ある交差点から50mほど離れたところでポケモンが現れたので確保しようとしていたら、スリップ音のようなのが聞こえたので、その方向に目を向けるとバイクが転倒する寸前だった。運転者は転がり赤信号で停車している車の横へ、バイクは車の後部にぶつかった。かなり大きな音が周りに響く。運転者は立ち上がることができない。助けに近づこうかとも思ったが、近くの人たちが駆け寄ってきたので、とりあえずは横目にそこを離れた。

そこから300mほど歩き、とあるマンションの近くに差し掛かった。そこでも立ち止まりスマホの操作をしていると、女性の叫び声が聞こえ大きな物音が聞こえた。見ると20mほど先に人が仰向けに倒れている。見上げると6,7階付近に人影が見えすぐに消えた。少し近づくと、30代の男性で後頭部付近から出血しているのだろう、地面に血が広がっていた。やばい、どうしよう、と思い回りをキョロキョロしていると後ろから女性が駆け寄ってきた。30代の女性でジョギングをしていたらしい。

私のスマホタブレット)はデータ通信のみで通話ができない(ガラケーは自宅に置いてきている)。駆け寄ってきた女性のスマホも同じだった。女性はマンションに管理人を探さなきゃとか、倒れている男性に近寄り声を掛けたりし、ようやく通りがかったマンションの住人男性に頼み警察(警察から救急車も手配)に電話を依頼していた。

しばらくすると野次馬が集まりだした。落ちた男性は顔面蒼白でピクリともしないし、血も広がっているようだ。近くにいたおじいさんが「女性が『やめて』と叫んでいた」と話しかけてきた。私が聞いた女性の叫び声はこれだったようだ。自殺だったのだろうか…。

5分ほどして救急車が到着し、胸骨圧迫(心臓マッサージ)を始める。病院に連絡しているのか「心配停止」という言葉も聞こえてきた。救急隊員の質問に私が知っている情報(大きな音がした。二つ音がしたので途中のどこかにぶつかったかもしれない。高さ3mほど上にある網も揺れていた)を伝える。隊員から「通りすがりの方のようですので、もう帰られてもいいですよ」と許可が出たので、その場を後にした。

テレビの情報番組で胸骨圧迫の方法やAEDの使い方を何回も観ているし、その専門家の話も聞いたことがあるのに、今回は倒れている男性に近づくこともできなかった。帰り道、何にもできない自分に少し腹が立ち、情けなくなってしまった。

© 2002-2017 Shuichi Ueno