上野日記

自分が主人公の小さな物語

池井戸潤の『銀行総務特命』を読んだ

池井戸潤の『銀行総務特命』を読んだ。2002年に講談社より刊行された銀行を舞台にした連作短編集で、「漏洩」「煉瓦のよう」「官能銀行」「灰の数だけ」「ストーカー」「特命対特命」「遅延稟議」「ペイオフの罠」の8編が収録されている。このうち5編が2014、2015年に日本テレビで放送された「花咲舞が黙ってない」の原作とんなっている。

以下の概要は裏表紙より:

帝都銀行で唯一、行内の不祥事処理を任された指宿修平。顧客名簿流出、現役行員のAV出演疑惑、幹部の裏金づくり…スキャンダルに事欠かない伏魔殿を指宿は奔走する。腐敗した組織が、ある罠を用意しているとも知らずに―「総務特命担当者」の運命はいかに!?意外な仕掛けに唸らされる傑作ミステリー。

銀行内の不祥事を調査する総務部企画グループの特命担当が巧みに仕組まれた事件や謎を追及する。各々の話は犯人を見つけるところで終わっているが、これがのちの「半沢直樹シリーズ」などの倍返しに発展していく原点なのかもしれない。なかなか面白かった。

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