上野日記

自分が主人公の小さな物語

貫井徳郎の『悪党たちは千里を走る』を読んだ

貫井徳郎の『悪党たちは千里を走る』を読んだ。2005年に光文社より刊行された長編ユーモア・ミステリ小説だ。2016年1月からムロツヨシ主演で連続ドラマがTBSで放送されたので原作を読んでから観ようと思いつつ、ようやく今になった。

以下は裏表紙より:

しょぼい仕事で日々を暮らすお人好しの詐欺師コンビ、高杉と園部。ひょんなことから切れ者の美人同業者とチームを組むはめになり、三人で一世一代の大仕事に挑戦する。それは誰も傷つかない、とても人道的な犯罪計画だった。準備万端、すべての仕掛けは順調のはずだったが…次ぎから次ぎにどんでん返しが!息をつかせぬスピードとひねったプロット。ユーモア・ミステリの傑作長編。

ダメダメな詐欺師二人と美人で頭が切れる詐欺師二人が行きがかり上タッグを組み金持ちの家から犬を誘拐し身代金強奪を目論むも、その家の子供から狂言誘拐を提案される。えっ、こんな前提どっかで読んだような気がするが…、と思いつつ読み進めると本物の誘拐が発生する。
裏表紙に「どんでん返し」と書いてあるので、ひょっとしてこれは読者を惑わせるストーリーに違いない。狂言誘拐はさらに狂言だったという話かと勘ぐりながら読み進める。あれっ、違った。なるほど、そう来たか。まぁまぁかな。

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