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上野日記

自分が主人公の小さな物語

よしもとばななの『アルゼンチンババア』を読んだ

よしもとばななの『アルゼンチンババア』を読んだ。2002年にロッキング・オンより刊行された短編小説だ。なんと80ページという本の薄さに驚いた。2007年に公開された映画(鈴木京香役所広司堀北真希出演)がテレビで放送されたので原作本を図書館で借りてきた。

以下の概要は裏表紙より:

街はずれの廃屋みたいなビルに住む、変わり者で有名なアルゼンチンババア。母を亡くしてからしばらくして、みつこは自分の父親アルゼンチンババアとつきあっているという噂を耳にする。思い切ってアルゼンチンビルを訪ねたみつこが目にした、風変わりで愛しい光景。哀しみを乗り越えていっそう輝く命と、真の幸福の姿を描く大傑作。

母の死後失踪した父は謎の女性のところにいた。それを連れ戻しに行った娘。独特の世界観が広がる面白い小説だ。
〈「どうして人は遺跡を作るか知ってる?」/「好きなひとがいつまでも、死なないで、いつまでも今日が続いてほしいって、そう思ったのよ」/その祈りは永遠に人間が持つはかないものなの…〉

そして映画を観た。10代の堀北真希が初々しかった。

© 2002-2017 Shuichi Ueno