上野日記

自分が主人公の小さな物語

東野圭吾の『人魚の眠る家』を読んだ

東野圭吾の『人魚の眠る家』を読んだ。2015年に幻冬舎より刊行された長編小説だ。図書館に予約して4か月、ようやく読むことができた。

以下の概要はAmazonより:

娘の小学校受験が終わったら離婚する。そう約束した仮面夫婦の二人。彼等に悲報が届いたのは、面接試験の予行演習の直前だった。娘がプールで溺れた―。病院に駆けつけた二人を待っていたのは残酷な現実。そして医師からは、思いもよらない選択を迫られる。過酷な運命に苦悩する母親。その愛と狂気は成就するのか―。

プールでおぼれた少女は「ほぼ脳死」と医師から告げられ、臓器移植のための「脳死判定」を行うまでの段階になった。両親は、一旦はその現実を受け入れたものの、直前になり臓器移植および脳死判定を拒否した。脳波は全く反応せず、自力で呼吸ができないが、少女の心臓だけは動いている。母親の悲しくも必死の、もしくは狂気とも思われる看病が続く。
子供の臓器移植の現状と問題点、提供する側と提供される側の苦悩、法律上の問題点が描かれている。サスペンス風な内容になっているが、東野圭吾の社会派の小説は珍しいかな(私が思い出せないだけか)。なかなか面白かった。そして泣けた…。


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