上野日記

自分が主人公の小さな物語

夏目漱石の『三四郎』を読んだ

夏目漱石の三四郎を読んだ。「1908年(明治41年)、「朝日新聞」に9月1日から12月29日にかけて連載。翌年5月に春陽堂から刊行された。『それから』『門』へと続く前期三部作の一つ」らしい。無料の青空文庫版をAmazonより取得しKindleアプリを使って読んだ。

以下の概要はWikipediaより:

九州の田舎(福岡県の旧豊前側)から出てきた小川三四郎が、都会の様々な人との交流から得るさまざまな経験、恋愛模様が描かれている。三四郎や周囲の人々を通じて、当時の日本が批評される側面もある。三人称小説であるが、視点は三四郎に寄り添い、時に三四郎の内面に入る。

夏目漱石の有名どころは学生時代に読んだが、その内容はほとんど記憶にない。まぁ30年以上も前の話なので仕方ないか…。著作権が切れた書籍を電子化して公開している青空文庫は数年前から知っていたが、その当時電子書籍リーダがなかったのでとても読みづらかった。古い文学作品は理解しがたいという学生時代の経験もあり、読む気にはなれなかった。
昨年購入したタブレットに「青空文庫リーダ」なるアプリがあることを知りダウンロードしてみた。その使用感に驚き、いろいろ調べてみたら、Kindleアプリにたどり着いた。しかも青空文庫の無料書籍がAmazon で入手でき、タブレットiPhoneWindowsで読むことができる。「しおり機能」や「ラインマーカー」「メモ機能」などをそれぞれの端末で共有でき、辞書機能も備えているので知らない漢字や単語をその場で調べることができる。驚いた。うーむ、すごい。AmazonからKindleタブレットを買ってしまおうかと思ったほどだ。数年前、東京国際ブックフェア楽天Koboに触れてみたとき、画面(電子ペーパー)の挙動に違和感を覚えたが、それは特性上仕方ないことらしく、Kindleでも同じ仕様らしい。今使っているAndroidタブレットが壊れたら電子書籍リーダも考えてみるかな。

肝心の『三四郎』だが、意外や意外面白かった。学生時代を思い出したからかもしれない。福岡出身で熊本の高等学校を卒業し、東京帝国大学に入学のため上京し、東京で生活する。色々な人と出会い、色々なことを経験する。学校のこと、友人のこと、先生とこと、九州の母のこと、そして思いを寄せる女性のことが小川三四郎の視点で語られている。九州と東京の違いの描写も面白い。
へー、夏目漱石ってこんな小説を書いていたんだと今更ながら思い知らされた。

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