上野日記

自分が主人公の小さな物語

海堂尊の『カレイドスコープの箱庭』を読んだ

海堂尊の『カレイドスコープの箱庭』を読んだ。2014年に宝島社より刊行された「田口・白鳥シリーズ」第7作の長編ミステリー小説だ。

以下の概要はAmazonより:

東城大学病院は存続の危機に立たされながらも、運営を続けていた。そんな折、肺癌患者が右葉摘出手術で亡くなったのは、病理医の誤診が原因ではないかとの疑惑が浮上。田口医師は実態を把握せよという高階病院長の依頼を受け、仕方なく、呼吸器外科や病理検査室などの医師や技師たちに聞き取り調査を開始する……。万華鏡のように、見る角度によって様々な形となって姿を現す大学病院。果たして事件の真実とは――。海堂ワールドを俯瞰できる登場人物相関図や、600名近くに及ぶシリーズ全登場人物表なども収録した完全保存版。

高階院長からの誤診の調査と国際学会の段取りの依頼といつもながら大変そうな田口先生。講師から准教授に昇進していたのには驚いたが、その経緯には笑ってしまった。シリーズの主要メンバー、速水・島津・彦根が揃い、なんと桐生恭一まで登場するとは驚いた。白鳥は相変わらず賢い推理で事件解決に貢献する。病理検査室の人間関係がカギだったとは…。
まぁまぁ面白かったかな。

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