上野日記

自分が主人公の小さな物語

海堂尊の『ブラックペアン1988』を読んだ

海堂尊の『ブラックペアン1988』を読んだ。2007年に講談社より刊行された長編小説だ。

以下の概要はWikipediaより引用:

医師国家試験受験後、合否判定を待ちつつ東城大学医学部付属病院の研修医となった世良雅志。佐伯清剛教授を頂点とする総合外科学教室(通称・佐伯外科)に入局した世良は、入局から3日目、帝華大学からやってきた新任の講師・高階権太と遭遇する。高階は食道自動吻合器「スナイプAZ1988」を引っ提げ、手術の在り方、若手の育成に一石を投じて波紋を呼び、総合外科学教室の秩序を乱す言動と相まって周囲からの反感を買っていた。また「佐伯外科」には「オペ室の悪魔」と呼ばれる万年ヒラ医局員の渡海征司郎がおり、世良は高階や渡海との関わりの中で医師として成長していく。
 世良が入局してから半年後、佐伯が病院長選挙のパフォーマンスのために北海道での学会に出席中、手薄となった病院では渡海と佐伯の過去の因縁が明らかになる事件が起こる。

時代設定が約20年前になっており、「田口・白鳥シリーズ」の登場人物たちも若い。高階が講師、世良は研修医、田口・島津・速水たちはまだ学生、藤原は現役の婦長…などなど。世良と花房の出会い。
独裁的な感じのする佐伯教授だが、ブラックペアンに込められた自戒の念、そして親友の息子への思いは人間味が溢れていた。
以前読んだ『ケルベロスの肖像』につながる話がこれだったのか。なるほど。
それにしても面白かった。

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