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上野日記

自分が主人公の小さな物語

三浦しをんの『木暮荘物語』を読んだ

三浦しをんの『木暮荘物語』を読んだ。2010年に祥伝社より刊行されて連作短編集で、「シンプリーヘブン」「心身」「柱の実り」「黒い飲み物」「穴」「ピース」「嘘の味」の7編が収録されている。

以下の概要はAmazonより:

小田急線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年、安普請極まりない全六室のぼろアパート・木暮荘。現在の住人は四人。一階には、死ぬ前のセックスを果たすために恋を求める老大家・木暮と、ある事情から刹那的な恋にのめり込む女子大生・光子。二階には、光子の日常を覗くことに生き甲斐を見いだすサラリーマン・神崎と、3年前に突然姿を消した恋人を想いながらも半年前に別の男性からの愛を受け入れた繭。その周りには、夫の浮気に悩む花屋の女主人・佐伯や、かつて犯した罪にとらわれつづけるトリマー・美禰、繭を見守る謎の美女・ニジコたちが。一見平穏に見える木暮荘の日常。しかし、一旦「愛」を求めたとき、それぞれが抱える懊悩が痛烈な哀しみとしてにじみ出す。それを和らげ、癒すのは、安普請であるがゆえに感じられる人のぬくもりと、ぼろアパートだからこそ生まれる他人との繋がりだった……。

おんぼろアパートに住む人々とその関係者の人間模様が描かれている。
3年前にいなくなった元カレと半年前に知り合った今の彼、そして微妙な心の住居人の彼女。年おいてもなお盛んな大家の老人。過去の心の傷を持った女性。夫の浮気に気付いた主婦。階下の女子大生の生活を覗くサラリーマンとその女子大生の奮闘。元カレと元カノそれを心配する謎の女性、そして元カレの決心。
何となく面白く、引き込まれて、切なくなった。

© 2002-2017 Shuichi Ueno