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上野日記

自分が主人公の小さな物語

海堂尊の『ケルベロスの肖像』を読んだ

海堂尊の『ケルベロスの肖像』を読んだ。2012年に宝島社より刊行された「田口・白鳥シリーズ」第6作の長編小説だ。『螺鈿迷宮』に絡めた後日談のような感じでもある。2014年には映画『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』が公開された。4月に録画したその映画をようやく観ることができる。

以下の概要は裏表紙より:

東城大学病院を破壊する―病院に届いた一通の脅迫状。高階病院長は、“愚痴外来”の田口医師に犯人を突き止めるよう依頼する。厚生労働省のロジカル・モンスター白鳥の部下、姫宮からアドバイスを得て、調査を始めた田口。警察、法医学会など様々な組織の思惑が交錯するなか、エーアイセンター設立の日、何かが起きる!?

ようやくAiセンターの設立のめどが立ち、高階院長の依頼でセンター長に田口が就任したが、センター破壊の脅迫状が届きその解決も依頼される。センター設立の準備や設立委員会の会議も問題なく、そして最新鋭のMRIの搬入も順調に進み、面白味にちょっとかけるかなと思いながら読み進める。ここまで来たらセンター破壊の問題も解決されるかなと思ったら、意外や意外そうなっちゃうのとうれしい期待外れには驚いた。ネタ切れのような気もするが、あちこちの話(螺鈿迷宮、ブラックペアン1988(未読))も絡まって複雑化されている。

録画していた映画を観た。原作のモチーフのみが採用されていて、全く別物のストリーになっていたのには驚いた。こんなにも原作を無視して変更してもいいのか憤りさえ覚えた。原作を忠実に映像化するには大変なので仕方ないのか。

© 2002-2017 Shuichi Ueno