上野日記

自分が主人公の小さな物語

川村元気の『世界から猫が消えたなら』を読んだ

川村元気の『世界から猫が消えたなら』を読んだ。2012年にマガジンハウスより刊行された長編小説である。最初はLINE連載小説という世界初の形態として発表されたらしい。2013年に本屋大賞にノミネートされ8位となり、書籍は70万部を突破したらしい。2016年には佐藤健宮崎あおい濱田岳出演で映画が公開されるらしい。

以下のあらすじはAmazonより:

郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。その男は自分が悪魔だと言い、「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得る」という奇妙な取引を持ちかけてきた。僕は生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計…僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。

脳腫瘍で余命宣告された30歳の青年の前に突然悪魔が現れて、世界から何か一つを消すと余命を一日延ばしてくれると言われる。世界から電話、映画、時計と消えるたびに命が一日延びる。そのたびに大切な人(昔の彼女、母、父)や、かけがえのないものがあったことに気付く。そして猫を消すことに…。死んだ母親が大切にしていた猫を消すことができるのか。ただ、その前には今本当にやるべきことが見えてきた。
悔いのない人生を送るにはどうしたらいいのだろうか。

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