上野日記

自分が主人公の小さな物語

森博嗣の『数奇にして模型』を読んだ

森博嗣の『数奇にして模型』を読んだ。1998年に講談社より刊行された「S&Mシリーズ」の第9弾の長編ミステリー小説だ。〈タイトルの由来は「好きにしてもOK」であり、ダジャレのようなものである〉らしい。

以下の概要は裏表紙より:

模型交換会会場の公会堂でモデル女性の死体が発見された。死体の首は切断されており、発見された部屋は密室状態。同じ密室内で昏倒していた大学院生・寺林高司に嫌疑がかけられたが、彼は同じ頃にM工業大で起こった女子大学院生密室殺人の容疑者でもあった。複雑に絡まった謎に犀川・西之園師弟が挑む。

2つの殺人事件、そしてどちらも密室。容疑者と思われる男性は片方の死体のそばで気を失っていた。たまたま現場に居合わせていた萌絵、犀川、喜多、萌絵の従兄で犀川と喜多の同級生の大御坊が事件に絡んでいく。常識では計り知れない犯人の心理は正常と異常の境界を惑わせる。そういえば、今回の犀川は事件解決に最初から積極的だったのどうしてだったんだろうか…。見落としたか。

そして、昨年末に録画したドラマの第7話と第8話をようやく観ることができた。映像化すると少しだけ陳腐になるのは仕方ないのかな。武井咲が可愛いから良しとするか。

© 2002-2024 Shuichi Ueno