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上野日記

自分が主人公の小さな物語

海堂尊の『極北ラプソディ』を読んだ

海堂尊の『極北ラプソディ』を読んだ。2011年に朝日新聞出版より刊行された長編小説で、2014年9月に読んだ『極北クレイマー』の続編だ。録画していたNHKのドラマはこれを読んでから観ようと思っていたのだが、観ずに消してしまった…(^^;。

以下の概要はWikipediaより:

極北市が財政再建団体に指定された中、今中良夫が赴任する極北市民病院では、赤字を立て直すため病院再建請負人・世良雅志が同院長に就任する。就任当初から世良は人員削減、薬剤費抑制、救急患者の受け入れ拒否の姿勢を打ち出し、メディアや市役所を相手取りながら改革断行に乗り出していく。だが、あまりに合理的に物事を進める世良の姿勢に、今中は疑念を拭いきれずにいた。そして極北市民病院が診察拒否した患者が死亡する事件で世論の非難に晒される中、今中は世良の指示によりドクターヘリが配備されている雪見市・極北救命救急センターへの出向、ドクターヘリによる救急の最前線を経験していく。
 今中が極北市民病院に戻ってしばらく経った頃、雪見市のスキー会場で表層雪崩が発生、やがてそれはドクターヘリの存続が危ぶまれる事態に発展していく。一方、今中と世良は雪見市の政策の一環でもあるドクタージェット・トライアルのため、オホーツク海にある孤島・神威島にやってくる。自らの原点となったその島で、世良はこれまで自分が歩んだ道のりを見つめ直していく。

2月に読んだ『ジェネラル・ルージュの凱旋』の主人公だった速水晃一が極北市に移ってからの活躍はやはり将軍だった。信念を持って市民病院の再建を実施する世良院長とそれに疑問を抱く主人公の今中がいろいろな事象(地方自治体など)に翻弄される。
速水について一緒に極北に来た花房師長と世良との意外な関係と意外な結末には驚かされた。世良の気持ちも神様とよばれる久世先生に再会することにより和らいだようだ。
なるほど、なかなか面白かった。NHKドラマはどんな感じだったのがちょっと気になるが、まぁいいか。
続編を期待するような終わり方だったが、海堂氏はこれが終幕だと明言しているらしい。

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