上野日記

自分が主人公の小さな物語

有川浩の『三匹のおっさん ふたたび』を読んだ

有川浩の『三匹のおっさん ふたたび』を読んだ。2012年に文藝春秋より刊行された長編小説だ。1作目はテレビドラマが放送される前に読んだが、ドラマの原作はこの「ふたたび」も含まれているのを後で知った。いつかは読みたいと思っていたら図書館の書架で発見し即借りてきた。

4月から続編が『三匹のおっさん2?正義の味方、ふたたび!!?』として放送されるが、原作のネタは昨年の放送でほとんど使ってしまったので、作者と打ち合わせをしたオリジナルエピソードになるらしい。放送が楽しみだ。
今回は人情味が溢れていてなかなかよかったと思う。ただ、ボーナストラックとして付録のように追加された短編「好きだよと言えずに初恋は、」は本編の内容と全く関係なかったので、何故収録されたのか不思議だ。ただ、甘酸っぱい切なさは伝わった。

追記:なんと。付録の主人公「富永潤子」は1作名に出ていたのか。すっかり忘れいていた。また、その主人公の相手「彼」は別の作品(『植物図鑑』)の途上人物らしい。本作品とは無関係じゃなかったのね。ごめんなさい。

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