上野日記

自分が主人公の小さな物語

マララ・ユスフザイの『わたしはマララ』を読んだ。

マララ・ユスフザイ、クリスティーナ・ラム(訳:金原瑞人、西田佳子)の『わたしはマララ 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女』を読んだ。2013年に学研マーケティングより刊行された長編ドキュメンタリーだ。ノーベル平和賞受賞のニュース番組で紹介されていたので図書館に予約しようやく読むことができた。

パキスタンの歴史や実情、生まれ故郷のスワート渓谷の景観、祖父母・両親・弟たちのことやマララ自身の何気ない日常が語られている。ただそこにはタリバンのテロ行為による死と隣り合わせの生活、腐敗したパキスタンの政治や軍隊への不満、アメリカの無人機爆撃への批判もあった。
彼女の強い意志はどこから来ているのだろう。父親の影響も多分にあるに違いない。つくづく日本の平和をありがたく感じた。
彼女は将来政治家になりたいらしい。今後どのような人生を歩んでいくのか気になる。

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