上野日記

自分が主人公の小さな物語

伊坂幸太郎の『モダンタイムス』を読んだ

伊坂幸太郎の『モダンタイムス』を読んだ。2006年に講談社より刊行された長編小説で、2011年の文庫本化で多少加筆されている(「あとがき」より)。昨年の夏に読んだ『魔王』の50年後で21世紀半ばの設定になっている。

以下の概要はAmazonより引用:

恐妻家のシステムエンジニア渡辺拓海が請け負った仕事は、ある出会い系サイトの仕様変更だった。けれどもそのプログラムには不明な点が多く、発注元すら分からない。そんな中、プロジェクトメンバーの上司や同僚のもとを次々に不幸が襲う。彼らは皆、ある複数のキーワードを同時に検索していたのだった。
 5年前の惨事―播磨崎中学校銃乱射事件。奇跡の英雄・永嶋丈は、いまや国会議員として権力を手中にしていた。謎めいた検索ワードは、あの事件の真相を探れと仄めかしているのか?追手はすぐそこまで…大きなシステムに覆われた社会で、幸せを掴むには―問いかけと愉しさの詰まった傑作エンターテイメント。

事件の真相を探ろうとすると大きな力に阻まれる。真実だと思っていたことが実はあらかじめ用意された筋書きにより捏造されていた。ネット上に公開されている情報をうのみにする現在のネット社会を揶揄するかのような小説だった。

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