上野日記

自分が主人公の小さな物語

百田尚樹の『影法師』を読んだ

百田尚樹の『影法師』を読んだ。2010年に講談社より刊行された長編時代小説だ。

あらすじはAmazonより引用:

頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。下級武士から筆頭家老にまで上り詰めた勘一は竹馬の友、彦四郎の行方を追っていた。二人の運命を変えた二十年前の事件。確かな腕を持つ彼が「卑怯傷」を負った理由とは。その真相が男の生き様を映し出す。『永遠の0』に連なる代表作。

藩の財政と農民の貧困を解決するには干潟の干拓が必要だと高い志を持つが下級武士のためその夢は程遠い。それを影日向になり支えてくれたのが中級武士で親友の彦四郎だった。自分が悪者になるのもすべてが親友の勘一のためだったと国家老になった時に知る。

ストーリとしては確かに面白いのだが、物語の流れが単純で深みがないように感じた。

© 2002-2024 Shuichi Ueno