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上野日記

自分が主人公の小さな物語

百田尚樹の『モンスター』を読んだ

百田尚樹の『モンスター』を読んだ。2010年に幻冬舎より刊行された長編小説で、2013年に高岡早紀主演で映画が公開された。文庫本の発行部数は100万部を超えたらしい。

あらすじ(Wikipedaより引用):

瀬戸内海に面した人口4万の古い田舎町でレストラン「オンディーヌ」を営む町一番の美女・未帆。彼女は店を経営しながらある男を待っていた。奇形的な醜さで生まれ、学校の級友はおろか実の母親にすら罵られながら育った女・和子。この和子こそがかつての未帆であった。周囲から疎まれる学生生活を送っていた和子だったが、高校で幼き日の淡い恋心を抱いた相手との再会を果たす。しかし和子の男への歪んだ思いが、ある事件を引き起こしてしまう。その常軌を逸した犯行に、町の人々は和子を「モンスター」と呼び忌み嫌う。親からは勘当される形で東京に出た和子を待っていたのは、それまでと同様、短大や職場で遭う差別された生活だった。それ故、美容整形にはまり、性風俗業に従事しながら、幾度にもわたる整形手術を繰り返していく。顔を変え、名前を変え、年齢を変え、別人の人生を手にした和子だったが、その胸のうちにはかつての初恋の男への変わらぬ思いがあった。

超不細工な主人公。学校では「バケモノ」と呼ばれるほどだ。人並みの恋もしたが告白できない。勇気を振り絞って告白しても、悲惨な結果が待っていた。東京の短大を卒業し、風俗で金を貯め美容整形をし、絶世の美女へと変身した。今までとは別世界のようで、いろんな人(男性も女性も)から親切にされる。美人は得だと実感する。故郷に戻り、自分をいじめた人たちへの復讐、そして初恋の男をひたすら待つ。


さだまさしの『もうひとつの雨やどり』を思い出した。〈♪娘は器量が良いというだけで 幸せの半分を手にしていると 誰か云った意地悪なお話 でもこっそりうなずいている 自分が悲しい〉と。やっぱり、女も男も不細工よりは美しいほうが得なのかな…。

© 2002-2017 Shuichi Ueno