上野日記

自分が主人公の小さな物語

宮部みゆきの『スナーク狩り』を読んだ

宮部みゆきの『スナーク狩り』を読んだ。1992年に光文社より刊行された長編サスペンス小説で、1992年にテレビ朝日と2012年にTBSでテレビドラマ化された。

2012年5月14日に放送されたドラマ(伊藤淳史田中麗奈柄本明)を録画したが原作を読んでからと思っていたら2年もたってしまった。先日図書館に行ったらリユースコーナー(不要な本が置かれている)、ちょっと日焼けして薄汚れたこの本が置いてあり、さっそく持ち帰ってきた。

以下のあらすじはWikipediaより引用:

元恋人から結婚式の招待状を受け取った慶子は、屈辱に怒りを覚える。復讐のためにある準備を整えて結婚式に向かう慶子。一方、釣具店勤務の織口は慶子が趣味で銃を持っていることを知り、ある計画を実行に移す決断をする。完全な計画のはずが思いがけない出来事で思いがけない事態に。復讐実行までのタイムリミットは24時間。復讐に気が付いて追いかける修治は、復讐を止める事ができるのか?

復讐を果たした人は「スナーク」なのだろうか。復讐をとどまった人は「人間」なんのだろうか。東野圭吾の『さまよう刃』を思い出した。ただ、散弾銃を奪った男性を追いかけるのに、同じに散弾銃を持って行くという展開にはちょっと無理があるのじゃないかと思った。
読了後テレビドラマを観た。2時間ドラマなので長編小説をすべて枠に組み込めないことは理解できるが、もうすこしどうにかならなかったのだろうか。大筋は原作通りだったけど、2年間待った甲斐がなかったような気がする。

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