上野日記

自分が主人公の小さな物語

百田尚樹の『「黄金のバンタム」を破った男』を読んだ

百田尚樹の『「黄金のバンタム」を破った男』を読んだ。2010年にPHP研究所より『リング』として刊行され、文庫化で改題されたノンフィクションだ。

裏表紙より引用:

打たれても打たれても前に出る男は、こんなにも美しい――敗戦から十余年、十九歳で世界王座についたファイティング原田。三年後、史上最強と言われていた「黄金のバンタム」 エデル・ジョフレを破り、日本人初の二階級制覇。だが 時代の寵児となった原田の前に、世界の強豪が立ちはだかる。一九六〇年代、日本人を熱狂させた男の戦いを描きつつ、昭和の“熱"を見事再現した傑作ノンフィクション。『リング』を改題。

2月にフジテレビでドラマが放送された。原作を読んでから観ようと思っていたら古本屋で見つけ買ってきた。百田氏の本は人気があるので、図書館では多数の予約待ち、古本屋ではめったにないので運が良かったかもしれない。

内容は、ファイティング原田を中心とした日本ボクシング界やその試合に携わった人々のエピソードなどを織り込んだ内容になっている。私自身ファイティング原田の名前は知っているが、当時の試合をテレビで見たかどうか記憶にない。視聴率が高かったので見ていたかもしれない。
感想としては「へぇー、そうなんだ」という程度でそれほど面白くはなかった。読書後にドラマも見たが、無理やり感動を誘う構成になっていたので、ちょっと白けてしまった。私にはちょっと合わなかったかな。

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