上野日記

自分が主人公の小さな物語

三浦しをんの『まほろ駅前狂騒曲』を読んだ

三浦しをんの『まほろ駅前狂騒曲』を読んだ。2013年に文芸春秋より加工された長編小説で「まほろ駅前シリーズ」の第3作だ。1作目は『まほろ駅前多田便利軒』、2作目が『まほろ駅前番外地』で、瑛太松田龍平主演で映画化(2011年)そしてテレビドラマ化(2013年)された。本作も2014年秋には映画が公開される予定らしい。

概要はWikipediaを引用すると「まほろ市の駅前に位置する便利屋、「多田便利軒」。その経営者である多田啓介、そして彼の元へ転がり込んできた行天春彦。二人の下へ舞い込んでくる、どこか奇妙で、きな臭い依頼に係わっていくうちに、さまざまな人間模様が見えていく。痛快便利屋物語」である。
前の2作は連作短編集だったが、本作は長編小説という形式になっている。
前作から2年くらいが経っているのかな。あまり儲からない便利屋の〈多田〉とそこに転がり込んだ〈行天〉のコンビと二人を取り巻く人々のふれあいがなかなかいい。前作で謎だった〈行天〉の過去も解明されたし、前作からの登場人物も元気そうで何よりだ。なかなか面白かった。

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