上野日記

自分が主人公の小さな物語

小川洋子の『博士の愛した数式』を読んだ

小川洋子の『博士の愛した数式』を読んだ。2003年に新潮社より刊行され、2004年に第55回読売文学賞および第1回本屋大賞を受賞した長編小説だ。2006年には寺尾聰深津絵里出演による映画が公開された。

数年前にテレビで放送された映画を観たことがあったので図書館で本を見つけても読むつもりはなかったが、私が利用している「読書メーター」である人の感想を読んで気が変わり、早速図書館で借りてきた。最初のページを読んだところで、映画の映像が目に浮かびちょっとウルウルときてしまった。
交通事故による脳の損傷で記憶が80分しか持たない老数学者の「博士」、そしてその博士宅に家政婦として働く「私」とその息子「ルート」のふれあいを数字(数学)を通して描いた心温まる作品だ。
文章が登場人物たちを包み込むような優しさと暖かさで綴られていて、読んでいて一文一文にゾクゾクとくるような感動を覚えた。良かった。映画をもう一度観てみたい。

© 2002-2017 Shuichi Ueno