上野日記

自分が主人公の小さな物語

東野圭吾の『虹を操る少年』を読んだ

東野圭吾の『虹を操る少年』を読んだ。1994年に実業之日本社より刊行された長編ミステリ小説だ。

子どもの頃から神童・天才を言われた少年は色や光に対しての識別能力が高く、高校生になって「音」ではなく「光」を使用した「光楽」を演奏する装置を作成した。色彩豊かな光を使用してメッセージを伝える。そのメッセージに導かれ集まった若者たち。次第に口コミでその魅力が拡がる。しかしその力の大きさを知った大人たちはその広がりを阻止しようとする。
光を使った楽器、それを演奏する「光楽家」。「音楽」のように「光」で作曲家のメッセージを伝える、という発想に驚いた。それを人類の進化と組み合わせるなんて…。なるほどねぇー。

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