上野日記

自分が主人公の小さな物語

綿矢りさの『大地のゲーム』を読んだ

綿矢りさの『大地のゲーム』を読んだ。2013年7月31日に新潮社より刊行された小説だ。

以下は新潮社の紹介文より。

私たちは、世界の割れる音を聞いてしまった――。大地はまた咆哮をあげるのか?
震災の記憶も薄らいだ21世紀終盤。原発はすでになく、煌々たるネオンやライトなど誰も見たことのないこの国を、巨大地震が襲う。来るべき第二の激震におびえながら、大学キャンパスに暮らす学生たちは、カリスマ的リーダーに未来への希望をつなごうとする。極限におかれた人間の生きるよすがとは何なのか。未来版「罪と罰」。

時代は近未来。東日本大震災級の地震が首都を直撃し、再びそれ以上の地震が来るかもしれない。大学で避難生活をする主人公の女子大生。その前に現れたカリスマ的リーダー。死者への思い、生へのこだわり。大地を揺るがすゲームを自分たちは避けて通れない。

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