上野日記

自分が主人公の小さな物語

百田尚樹の『永遠の0』を読んだ

百田尚樹の『永遠の0』を読んだ。2006年に太田出版より刊行されて長編小説(2009年の講談社文庫で文庫化)だ。文庫本で200万部を突破しているらしい。2013年12月21日から映画(岡田准一三浦春馬井上真央吹石一恵)が公開されるらしい。

百田尚樹の名は本屋大賞の受賞で知った、と思っていたら映画『ボックス!』を録画していて、いつか原作の『BOX! ボックス!』読みたいと思っていた作家だった。『永遠の0』は映画化というのもあり、いろんなところから「すごくいい」と聞こえてきた本でいつか読みたいと思っていた本だった。
妻に絶対生きて帰ると誓った男が特攻で戦死した理由を探しに、孫たちが祖父の戦友を探してその生涯を調べる。戦時中とは思えない祖父の妻や娘に対する愛と生への拘りを孫たちは知ることになる。そして意外な結末。…それにしても泣けた。

実の祖父が戦死、祖母は娘を連れて再婚する、ってまるで自分のところと一緒じゃないかと思ってしまった。実の祖父(母方)が戦争で亡くなり、祖母は娘(母)を連れて再婚したということは知っていたが、実の祖父がどんな人だったかは全く知らない。この小説の設定と似ていたことに驚いてしまった。

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