上野日記

自分が主人公の小さな物語

黒田夏子の『abさんご』を読んだような気がする

黒田夏子の『abさんご』を読んだような気がする。2013年に文藝春秋より刊行された短編で、2013年1月に第148回芥川龍之介賞を受賞した。史上最高齢の芥川賞受賞者となり話題になった。

「abさんご」は横書き(左開き)でひらがなが多く、文章自体も抽象的というか呪文かおまじないのような感じで、全然頭に入らなく、何を書いてあったのか思い出せないほどだ。1960年代に書かれた三つの短編「毬」「タミエの花」「虹」は縦書き(右開き)で書かれている。そしてそのまんなかに「まえがき」でもなく「あとがき」でもない「なかがき」が書かれていた。うーん、これが芥川賞なのか…。

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