上野日記

自分が主人公の小さな物語

東野圭吾の『仮面山荘殺人事件』を読んだ

東野圭吾の『仮面山荘殺人事件』を読んだ。1990年に徳間書店より刊行された長編推理小説だ。本書は1995年発行の講談社文庫で古本屋にて買ってきた。

あらすじは裏表紙を以下に引用する。

八人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。外部との連絡を断たれた八人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。恐怖と緊張が高まる中、ついに一人が殺される。だが状況から考えて、犯行は強盗たちではありえなかった。七人の男女は互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった……。

小説なので設定に文句を言ってもしょうがないが、なぜこんな変な設定にしたのだろうかと疑問を持ちながら読んでいた。男女8人がいる別荘に銀行強盗をした犯人が逃げ込み立てこもる。そこで殺人事件が起きる。状況から明らかに銀行強盗が殺人犯ではない。そこまではいいのだが、銀行強盗と一緒に犯人探しをする。なんか変だ。現実味がない。ありえない。う〜ん。そして、最後まで読むと、なるほどね。さすが東野圭吾

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