上野日記

自分が主人公の小さな物語

東野圭吾の『嘘をもうひとつだけ』を読んだ

東野圭吾の『嘘をもうひとつだけ』を読んだ。2000年に講談社より刊行された、加賀恭一郎シリーズ第6作の短編小説集で、「嘘をもうひとつだけ」「冷たい灼熱」「第二の希望」「狂った計算」「友の助言」が収録されている。「冷たい灼熱」と「狂った計算」がテレビ東京でドラマ化されたらしい。

今まで読んだ長編作ではなかなか加賀刑事が登場しなかったが、短編集のためか早々に登場し犯人を追い詰めていく。短編ながら登場人物の生い立ちなどが詳細に描かれているのはよかった。また、犯行動機が意外だったのもさすが東野圭吾といったところだろうか。
「嘘をもうひとつだけ」はバレエ団が舞台になっており、シリーズ第2作の『眠りの森』を思い出してしまった。あの恋の行方にふれているかと期待したが、そうではなかったのは少し残念だった。

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