上野日記

自分が主人公の小さな物語

辻村深月の『鍵のない夢を見る』を読んだ

辻村深月の『鍵のない夢を見る』を読んだ。2012年5月に文藝春秋より刊行され、第147回直木賞を受賞した短編集だ。「仁志野町の泥棒」「美弥谷団地の逃亡者」「石蕗南地区の放火」「芹葉大学の夢と殺人」「君本家の誘拐」の5編が収録されている。

7月に図書館に予約しようやく読むことができた。
泥棒・逃亡者・放火・殺人・誘拐と犯罪が題材になっており、それぞれ若い女性が主人公になっている。主人公の言葉にできない心の奥底が巧みに描かれている。ただ直木賞にしてはちょっと面白味にかけていたように思うし、内容的にはあまり好きになれなかったのは少し残念だ。

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