上野日記

自分が主人公の小さな物語

鹿島田真希の『冥土めぐり』を読んだ

鹿島田真希の『冥土めぐり』を読んだ。2012年7月に河出書房新社より刊行された小説で、「冥土めぐり」と「99の接吻」が収録されている。「冥土めぐり」は第147回芥川賞(2012年上半期)を受賞した作品だ。


冥土めぐり(2012年):裕福だった過去にこだわる母親と弟、あまりにも我儘過ぎる。夫は四肢が不自由になる病になり、その看病に生きる希望を抱く。夫と二人で旅に出て、過去の忌まわしい記憶の冥土をめぐる…。

99の接吻(2009年):離婚した母親と4人姉妹、主人公は末っ子。彼氏にシスターコンプレックスだと指摘されるが、本人はそれを否定する。母親や姉たちを観察し、徐々に自分自身を悟る。

女性の愚痴をだらだらと読んでいるような感じだった。

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