上野日記

自分が主人公の小さな物語

有川浩の『阪急電車』を読んだ

有川浩の『阪急電車』を読んだ。2008年に幻冬舎より刊行された、連作短編小説集だ。2011年には、主演に中谷美紀、他に戸田恵梨香宮本信子芦田愛菜等の出演により『阪急電車 片道15分の奇跡』として映画が公開された。キャッチコピーは、〈その出会いは偶然なんかじゃ……ない〉、〈「終着駅は、きっと笑顔。」〉らしい。

5/5に映画が放送された。どこかに宣伝の記憶が残っていたのだろうか、折角だから原作を読んでから観ることにするかと思い図書館に予約した。
兵庫県の阪急今津線宝塚駅から西宮北口駅の8駅が舞台となっている。この電車を利用する人々の生活や思わぬ出会いが16の短編に綴られている。図書館でお互いを意識していた男女、会社の後輩に婚約者を寝とられた女性、彼氏のDVに悩む女子大生、孫を甘やかさない老婦人と幼稚園の孫娘、大学に入ったら変わりたいと思っていた大学生男女、いじめに悩む女子小学生、PTA繋がりでグループにいやいや付き合っている主婦、社会人の彼氏と大学受験に悩む女子高生。思わぬ出会いで恋が芽生えたり、友達になったり、励まされたり、悩みが解決したり、と偶然に乗り合わせた人たちが織りなす人間ドラマが綴られている。

読了後、録画していた映画を観た。原作を読んだときは泣かなかったが、映画では女優達の表情や周りの雰囲気、そしてBGMが良い感じで少し涙してしまった。なかなか良かった。

図書館でお互いを意識していた男女の話は映画には盛り込まれなかったが、スピンオフドラマ『阪急電車 〜片道15分の奇跡〜 征史とユキの物語』(永井大白石美帆出演)としてauLISMOチャンネル」および関西テレビにて放送されたらしい。

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