上野日記

自分が主人公の小さな物語

池井戸潤の『シャイロックの子供たち』を読んだ

池井戸潤の『シャイロックの子供たち』を読んだ。2006年に文藝春秋より刊行された、銀行を舞台にした連作短編小説だ。

都内の銀行のとある支店を舞台に奮闘する銀行マンたちの話だ。たたき上げの副支店長は業績を上げるために部下を容赦なく叱責し、自分の失敗は部下に押しつけるいわば嫌な上司だ。そんな支店に配属された銀行マンたちは家族のためにそして昇進のために奮闘する。そんななか100万円の現金紛失事件が発生し、犯人を突き止めようとしていた男性が突然失踪する。そして、小さな糸をたどるように背後に隠された謎が紐解かれていく。
シャイロック」とは何だろうと思いネットで検索するとシェークスピアの『ヴェニスの商人』の中の登場人物で強欲なユダヤ人金貸しの名前だった。何故、本書にこのような題名が付けられたのか分かったような気がした。

ただ、内容的には以前読んだ小説と似たり寄ったりだったのは少し残念だった。

© 2002-2017 Shuichi Ueno