上野日記

自分が主人公の小さな物語

吉田修一の『静かな爆弾』を読んだ

吉田修一の『静かな爆弾』を読んだ。2008年に中央公論新社より刊行された小説だ。

テレビ局でドキュメント番組を制作する男性が公園で耳の不自由な女性と出会い恋をする。会話はメモ書きのため、言いたいことが言えずストレスを感じる。口に出して言ってみてと彼女が助言する。音のある世界で暮らす男性と音のない世界暮らす女性、何気ないことが人を傷付けることがある。健常者の傲慢か。それでも、伝えたいことがある、知ってほしいことがある。
この本を読んでいて、菅野美穂武田真治が出演したテレビドラマ『君の手がささやいている』を思い出してしまった。調べたら、第1章は1997年の放送だから15年も前になるのだとちょっと驚いてしまった。

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