上野日記

自分が主人公の小さな物語

三浦しをんの『格闘する者に○』を読んだ

三浦しをんの『格闘する者に○(まる)』を読んだ。2000年に草思社から刊行された長編小説で、三浦しをんのデビュー作だ。図書館でたまたま見つけ、題名も表紙もあまり気に食わなかったが、カバーのあらすじに「デビュー作」と書いてあったので読んでみることにした。

主人公は女子大生で就職活動に格闘中だ。漫画が好きなので漫画雑誌の編集者になりたいと出版社を受けるがそう簡単にはいかずなかなか合格しない。政治家の父親、継母と腹違いの弟の訳あり家族、就職活動に力を入れないのんきな友達との日々が描かれている。

小説の最初の方はそうでもなかったのだが、想像力豊かな主人公の妄想が始まりコメディタッチな感じの中盤ぐらいから面白くなってきた。不思議な題名も読んでいてなるほどと思った。

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