上野日記

自分が主人公の小さな物語

吉田修一の『さよなら渓谷』を読んだ

吉田修一の『さよなら渓谷』を読んだ。2008年に新潮社より刊行された長編ミステリー小説だ。本書は2010年に文庫化されたものである。

幼児殺人事件の隣に住む夫婦には悲しい過去があった。夫は15年前に集団レイプ事件の犯人だった。その犯罪は消えることなく彼の人生に乗りかかってくる。集団レイプ事件の被害者も同じで、周囲で噂が広まり自分の居場所がなくなる。「一緒に不幸になると約束したんです」、…愛なのか、…償いなのか、…許すのか、…許されるのか。恋愛小説だったのかもしれない。

5月に読んだ『悪人』をふと思い出してしまった。なかなか面白く一気に読んでしまった。

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