上野日記

自分が主人公の小さな物語

五木寛之の『親鸞』<上>を読んだ

五木寛之の『親鸞』<上>を読んだ。2009年に講談社より刊行され、2010年には第64回毎日出版文化賞特別賞を受賞した長編小説だ。いつかは読みたいと思っていた本で、図書館をうろついていたら上巻を見つけ早速借りてきた。下巻は予約中(待ち数12)だ。

Wikipediaによると、「親鸞(しんらん、1173年 - 1262年)は、鎌倉時代前半から中期にかけて活動した日本の僧である。浄土真宗の宗祖とされる」らしい。
上巻は、9歳から29歳の物語が綴られている。設定や登場人物のほとんどは実在する人物だろうし、修行の話も史実に基づいているのだろうが、所々に挟まれるエピソードは創作なのだろうと思う。ただ、そうであっても9歳で仏門に入り20年もの間厳しい修行をするが煩悩に悩まされ続ける話を読むときっとそうだったに違いないと思ってしまう。そんな青年僧の唯一の救いは、人とのつながりだったのかもしれない。

上巻は、比叡山を下山する決心をしたところで終わった。下巻を早く読みたい。

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