上野日記

自分が主人公の小さな物語

伊坂幸太郎の『フィッシュストーリー』を読んだ

伊坂幸太郎の『フィッシュストーリー』を読んだ。2007年に新潮社より刊行された短編集で、「動物園のエンジン」、「サクリファイス」「フィッシュストーリー」、「ポテチ」が収録されている。「フィッシュストーリー」は2009年に伊藤淳史多部未華子出演による映画が公開されている。

前々から読んでみたかった本で、図書館のWEBで検索したら貸し出し可能状態だったので急いで借りてきた。
動物園のエンジン:夜の動物園に元職員が来ると活気や生命力とは違うようなエンジンがかかったように動物たちが嬉しがる。その元職員が謎の行動をとる。

サクリファイス:山奥の村の古い風習とそれを利用した犯罪(商売)。

フィッシュストーリー:「二十数年前」、「現在」、「三十数年前」、「十年後」の章からなるお話だ。時系列に並べると話が繋がっている。30数年前にレコーディングした曲が10数年後の地球を救うことになるという「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな話で、読み終えて“そんなバカな”とつぶやいていた。でも面白かった。映画も観てみたいな。(2013/5/15追記:テレビ放送された映画を見た。面白かった。)

ポテチ:ネタばれになるので内容は書かないが、人の人生ってわからないものだ。


(2011/8/17追記)

「ポテチ」は濱田岳主演で映画化が決定(仙台在住の作家・伊坂幸太郎×中村義洋監督で『ポテチ』映画化「復興を後押ししたい」)したらしい。ちょっと楽しみだ。

ネタばれになるからと内容には触れなかったが、上記WEBページには「仙台を舞台に、同じ年、同じ日、同じ病院で生まれた二人、プロ野球のスター選手と凡人が、家族や恋人を巻き込んで奇妙な繋がりをみせ、思わぬ事態へと転がりながら小さな奇跡を起こす物語」と書いてある。本を読んでいると途中で「あ、そういうこと」と気付く人がほとんどだろう。そして題名が何故「ポテチ」というのかがわかるのは最後の方かな。そして、ちょっと切なくなる。

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