上野日記

自分が主人公の小さな物語

川上未映子の『乳と卵』を読んだ

川上未映子の『乳と卵』を読んだ。2008年に文藝春秋より刊行され、第138回芥川賞を受賞した中編小説だ。他に短編の「あなたたちの恋愛は瀕死」が収録されている。「樋口一葉の影響を色濃く残す改行なしで読点によって区切られえんえんと続く文体が特徴的」らしい。たしかに、語り口調の文章は読んでいて心地よかった。

東京に住む独身女性<私>が主人公で、その姉と姪が大阪からやってくる。姉はバツイチで上京の目的は豊胸手術、姪は母親とのわだかまりか半年前から口を利かず用事は筆談で済ませる。姪は初潮を迎え胸が膨らみだし思春期の情緒不安定な時期で母親に対して批判的だ。そんな2人を見て心配する<私>。
「あなたたちの恋愛は瀕死」は、女性ってこんなこと考えているのだろうか、それとも壊れかけているのか…。パンチを貰って目が覚めたらどんなことを思っただろうか。


ニュースで芥川賞が発表されたときその題名が面白かったので記憶に残っていおり、前々から読んでみたいと思っていた小説だったのだが、ちょっと好みではなかった。

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